昼からは、早速訓練でした。座学ですが作業服に着替えて気持ちを切り替えます。
久々の教室の授業!新鮮です!
初日の授業は「製図基本」
1-1.製図について
これまで正直、家具の組み立ての時ぐらいしか、図面をみる機会は ありませんでした。
しかしこれまで仕事でDTPデザインをやっていたせいか、
こういう図形や図面のような形を表現するものは描くのも見るのも
結構好きなので、俄然やる気満々です!
1-2.製図とはなんぞや
せっかく良いアイデアを思いついても、そのアイデアを正確に表現して、
他人に伝えることが出来なければモノを作ることは出来ません。
それを可能にするのが製図なんです。
製図は、設計した人や制作する人に欠かせない表現方法です。
- JIS(日本工業規格)に定められている規則
- 製作に関わる加工方法
- 部品の精度や仕上げ、材料など幅広い知識 が必要とされています。
1-3.JISマーク
なんとなくJISマークの存在は知っていましたが、その歴史や、
その存在意義について詳しく講義がありました。
JISという国家規格に基づいて、工業製品の標準化を行うことにより品質の向上・
生産効率の向上・互換性の向上・消費者の維持費の削減と 合理化など多くの
メリットがあります。
確かに、ネジ1つでも統一された規格がないと、いろんなところで勝手に
作り出して結果、膨大な量の種類になってしまいますよね。
ホームセンターで探しきれない!
2.用器画法(平面画法・立体画法)
コンパスと定規で図形を描いていく製図の基本です。 平面画法においては、簡単過ぎて飛ばしていました。 紙に書かれた直線に直角の線を追加するとかいうレベルです。 立体画法は、その名の通り「立体を平面上に正確に表す画法」です。
立体画法の中には、「投影法・正投影」、正投影の中でも「第三角法・ 第一角法」と
いろいろな種類があります。
画法の名前ってカッコイイですよねー。
鬼滅の刃の必殺技みたいに「正投影の型!第三角法!!!!」という感じて、
使っていきたいところです。自分の心の中で。
それぞれの画法についての説明は省きますが、
日本の工業製品の図面で多く用いられているのは「第三角法」という画法です。
正面図や側面図、下から見た下面図、後ろから見た「背面図」などで
構成されていますよ。
日本では、JIS(日本工業規格)の規定で、工業製品の図面は一般的に
第三角法で表すことになっています。ちなみに第一角法は主にヨーロッパです。
3-1.機械製図について
●製図用紙のサイズ
製図用紙のサイズは、おなじみ「A4サイズ」とか「A3サイズ」など、
Aのつく紙のサイズを使います。
●製図の用紙
製図用紙の向きは原則、紙の長い方を横方向にして使用します。
確かに、縦長の図面なんて見た事ないですね。
でもA4用紙に限っては縦でも良いんですって。
●図面に必要なもの
輪郭線・中心マーク・表題欄
●その他
尺度・線の太さ・図面の畳み方・図面を巻く場合の内径・
文字の大きさや書体など細かく規定があるんです!
次の表で、線の太さなどの規定について代表的なものを表でまとめました。
3-2.線の種類及び用途(JIS B 0001:2000)
外形線 | 太い実線 | 対象物の見える部分の形状を表すのに用いる |
---|---|---|
かくれ線 | 細い破線又は太い破線 | 対象物の見えない部分の形状を表すのに用いる |
中心線 | 細い一点鎖線 | 図形の中心を表すのに用いる。又は中心が移動する中心軌道を表すのに用いる |
ハッチング | 細い実戦で、規則的に並べたもの | 図形の限定された特定の部分を他の部分と区別するのに用いる。例えば断面図の切り口を示す |
3-3.図形の表し方
上にも書きましたが、日本の工業製品の図面で多く用いられているのは
「第三角法」という画法なんですが、第三角法で書かれた図面をより
分かりやすくするための表し方もたくさんあります。その代表的なものを
紹介しますね。
背面図とか側面図とか描かなくても、一部だけ描けば分かる!っていう場合は、
メイン図+その一部だけ描いとけばばいいよというのが「部分投影図」です。
省略したところは破断線を使ってね。←分かりやすかったら無くてもいいよ。
穴とか溝とか一部だけの形を描けば分かる場合には、その必要な部分だけを「局部投影図」として描きます。 メインの図に中心線・基準線・寸法補助線などで結んで描いてね。
特定の部分の図形が小さくて、図で描けないとか寸法が描けない場合は、そこだけ拡大して描いてもいいよというのが「部分拡大図」。拡大するところを細い実線で丸で囲んで、分かりやすいように大文字の英語で紐付けといて。ついでに尺度も描いてね。尺度描く必要がなかったら「拡大図」って書いてもいいよ。
あとは、「回転投影図」「補助投影図」など解説いただきました。
断面図について
隠れた部分を分かりやすく示すために、断面図があります。どこを切断したら作る人に伝わるか考えながら、頭の中で切断するところを考えます。
図面の省略について
全部丁寧に描かなくても、他人が見て分かりやすくするために省けるところは
省いてもいいよということで、代表的なものに「繰り返す図形の省略」があります。
●繰り返しの図形の省略
同じ種類の、同じ形のものが多数並ぶ場合は、省略することができます。
その他、特殊な図示方法として、2つの面の交わり部の表現、特定の部分だけ平面の時の書き方、など初日から色々教わりました!
まとめ
こんなに細かく規定があるんですね!でも当たり前か。多くの人の共通認識として
このような規定がないと頭の中の製品を忠実に表現できませんもんね。
きっとモノ作りの先人たちが頭を悩まして、こういう規定がいる、ここはこういう風に
表現しよう!もっと分かりやすく図面に描けないかと、幾度も考察を重ねて
今日に至るんでしょう。。。ありがとうございます!モノ作りの先輩方!
これから、私も頑張ります!